【出場学生選手インタビュー】池田朋弥選手

池田選手がテニスを始めた時期ときっかけを、教えて下さい

テニスを始めたのは小学校一年生の時です。
両親がテニスをやっていたわけではなくて、もともと僕はサッカーをやっていました。
そこで、家族一緒に出来るスポーツはないかと親が考えて、テニスが良いかなということになって、近所のテニスクラブ に入ったのがスタートです。
でも、結局両親はテニスをやらなくて、僕だけ始めた感じになりました。
両親曰く、 「サッカーとテニスどっちを続ける?」と聞いた時に、その時週5でやっていたテニスを僕自身が選んだそうで す。

そのテニスに絞った時期は、いつ頃でしたか?

小学校三年生くらいです。

そのクラブで、ずっと続けてやっていたんですか?

はい、そのクラブでそのままずっと、高校三年生まで育てていただきました。

池田選手ご自身で実力が伸びたなと感じた時期、結果が出始めたきっかけはありました?

初めて結果が出たのは、全国小学生大会でベスト4に入った時です。
その後は、全日本ジュニアの12歳以 下と14歳以下の大会でベスト8くらいの成績でした。
15歳以下のMUFG大会のシングルスで初めて全国優勝して、その頃が一番強くなったと感じた時期でした。

ご自身が強くなったきっかけや、プレーなどはありますか?

僕は小さい頃から他の子に比べて体格に恵まれていたので、コーチと話してサービスで崩してフォアで攻めていくプレーを身につけようと練習に取り組んで、それが徐々に試合で出来るようになってきて、結果が出るようになりました。

テニスが苦しかった時期や、悩んだ時期はありますか

僕はITFジュニアのサーキットをまわっていたのですが、全豪オープンジュニアで予選一回戦負け した時がすごく悔しくて。
地元のクラブの人達に、「本選に行く!」と伝えていたのに呆気なく終わってしまったので…。それが高校二年生の1月で、それまではプロになるって決めていたんですけど、一気に落ち込みました。
高校卒業後すぐにプロになるか、大学に進学するかを考えた時に、今のままじゃ プロで勝てないと思って滅茶苦茶落ち込んで、日本に帰ってきても三週間くらいテニスしない程、とにかく落ち込みました。

それでもまたテニスを頑張れたのは、どういう気持ちからですか?

その三週間の間に、自分はこれから高校を卒業した後どうするのかを相談して、大学テニスを選びました。最近では、島袋さん(将選手)のように大学を出てからプロになる選手もいらっしゃるので、自分もその道を目指そうと思い決断しました。

早稲田大学に入って、周りの先輩や環境はどうですか?

高校の頃から練習に参加させて頂いていて、今年卒業した小林雅哉さんや島袋さんと練習させて いただく機会に恵まれました。早稲田は選手一人一人の意識がとても高くて、全体練習の後も自主練やトレーニングをする方が多くて、ここに身を置いたら自分の意識も上がって強くなれると感じています。

ジュニアまでのテニスと、大学でのテニスの違いはどんなところに感じますか?

大学生は本当に粘り強くしつこくて、それに体力があって常に元気で声出ししている感じです。試合でも、対戦相手のミスが本当に少ないです。

テニス以外で、休日はどんな風に過ごしていますか?

休日はゆっくり寝ています。あと、カラオケが好きなので…今もすごく行きたいんですけど、こういう状況ですので行けなくて残念です。高校時代は放課後練習が無い時は、クラスメイトとよく行っていました。

ちなみに、よく歌う曲は…?

ONE OK ROCKの曲です。

試合の前に聴く音楽は、ありますか?

ONE OK ROCKの『完全感覚Dreamer』と、『未完成交響曲』を聞いてテンションを上げてからコー トに入っています。

テニスプレイヤーで音楽が好きな方って多くて、試合前に聴く曲もそれぞれ個性がありますよね

白石さん(光選手)も音楽が好きですよ。寮のお風呂にスピーカーを持ち込んで音楽を流しながらお風呂に入って、スピーカーで音楽を流したまま部屋に帰って部屋でもずっと聴いています(笑)。

勝手なイメージですが、一年生なので部の仕事も大変じゃないですか?

そうですね、朝はボールの準備、夜は部室の掃除があるので大変ですけど、同期の人数が多いので仕事が回ってくる回数はそれほどでもないです。

今までの試合の中で、思い出深い試合を一試合、挙げていただけますか?

高校二年生で三井(駿介選手)と組んで優勝した世界スーパージュニアの決勝です。対戦相手は藤原智也(現慶應大学)/山中太陽(西宮テニスクラブ)ペアでした。僕が愛知で三井君は静岡なので、同じ東海地区で12歳からの知り合いで一緒に頑張ってきて、その大会も「組むか!」って いうノリで出たんですけど、優勝できたのがすごく嬉しくて、今でもたまに動画を見たりします。
今回、同じチームなのでお互い応援し合って盛り上がっていきたいです。

試合当日、「プロ選手に、これを聞いてみたい」という質問はありますか?

西岡選手がATPカップでナダル選手と対戦したと思うんですけど、ファーストセットでタイブレー クまでいっていて、そういう状況で何を考えてやっていたのかとかすごく知りたいです。ナダル選手相手にどういう作戦でプレーしようと準備していたのかを、聞いてみたいですね。西岡選手は駆け引きとか凄く上手いので、その辺りを会場で聞いてみたいと思います。

今までテニスをやってきて、良かったなと感じる事はありますか?

海外遠征に行かせて頂くことが多くて、なかなか行けないようなフィリピンのスラム街とかに連れて行ってもらったりしました。普通の学生なら、そういう場所に行く機会すらないと思います。
また海外のテニスプレイヤーと会話をしたり、友達になれたりした事も自分の人生で大きな財産になっていると感じています。遠征費が自費だったので、両親に出して貰う時に改めて、お金の大切さや親への感謝の気持ちも強く持てるようになりました。

大会を通じて、テニスファンに自分のココを見てほしい!ポイントを、もう一度聞かせてください

やはり自分の武器となるサービスなんですが、メディア発表会で207キロって出てしまったので結構プレッシャーで (笑)。その後、仲間に「俺200キロ超えてるかな?」って、何度も確認しました。
ファーストサーブのスピードを見て欲しいですが、それだけじゃなくてセカンドサーブの跳ね方もぜひ見て欲しいです。かなり跳ねると思うので、リターンの人の態勢の崩れ方とかにも注目してみて下さい。あ、それで松井さん(俊英選手)とかに普通に返されたら、悲しいですけど…返されないように頑張りたいです。

池田 朋弥 Tomoya Ikeda 早稲田大学一年

2001年5月30日生 184cm 愛知県出身 誉高-早稲田大
MUFGジュニア シングルス優勝
全日本ジュニア16歳以下 シングルスベスト4
高校総体 シングルスベスト4
世界スーパージュニア ダブルス優勝

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